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皐月賞トライアル、第48回報知杯弥生賞に、ギュスターヴクライ、ウインバリアシオンのハーツクライ産駒2頭が出陣する。現役時代ライバルだったディープインパクトは、産駒が3歳戦線を席巻中。勝利数、勝ち馬頭数など水をあけられているが、中山コースでの勝利数はディープ産駒の倍以上の8勝をマーク。多くの名馬を送り出してきた伝統の中山のG2で、重賞初Vを飾り、種牡馬としての出世争いでも、追撃態勢に入るか注目だ。
超良血馬には真価を問われる一戦だ。2連勝中のギュスターヴクライの母は96年に秋華賞を制し、ジャパンCでも鼻差2着の名牝ファビラスラフイン。ハーツクライの初年度産駒として、期待は大きかったが、デビューから3戦、〈6〉〈10〉〈6〉着と結果を残せなかった。
それでも、担当の斉藤厩務員に、失望はなかった。「掲示板にも乗っていなくても、走りそうな雰囲気があったから。連勝? レース慣れして、早めにスピードに乗れるようになったのが大きいね」と目を細める。佐藤助手も、昨年10月に入厩してきたときとは馬体、走りともに全く違うと証言する。「最初はどうなることかと思ったけど、今は別の馬のよう。体が締まり動きが良くなった」
1月に京都で初勝利。力強い脚を使って中団から突き抜けた。ダービーと同じ東京・芝2400メートルで行われた前走でも昇級に加え、栗東―美浦―府中という厳しい輸送をクリアして大外から差し切った。
重賞挑戦、トリッキーな中山への対応とさらに条件はタフになるが、一気に覚醒した父母の血で乗り越えたい。「広いコースの方がいいけど、順調にきて状態はいいからね。何とか頑張ってほしい」と佐藤助手。その言葉通り、前走の5日後の2月10日から坂路での乗り込みを再開し、同23日の1週前調教は坂路で52秒1と鋭い動きを披露している。父がディープの無敗を止めた中山(05年・有馬記念)で、期待の2世が皐月賞へとつながる豪脚を放つか。
◆こちらもハーツっ子、33秒6の末脚ウインバリアシオン 報知杯弥生賞にエントリーしたもう1頭のハーツクライ産駒ウインバリアシオン。前走・きさらぎ賞は4着ながら、上がり3ハロン33秒6と鋭い末脚を発揮。デビュー時に比べて10キロ増えた体重が示すように成長著しい。「デビューの直前は緩い面があったけど、だいぶ良くなってきた。賞金的(1200万円)に皐月賞への出走が心配なので権利(3着以内)を取りたい」と竹邑厩務員。(栗東)
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◆オープン戦 エンゼルス8―7アスレチックス(28日・テンピ) アスレチックス・松井秀喜外野手(36)が、巨人時代の後輩であるエンゼルス・高橋尚成投手(35)と爆笑の再会を果たした。古巣・エ軍との敵地でのオープン戦に初出場し、2打数無安打だったが、5回の押し出し四球で1打点。登板のなかった左腕に対しては、赤色のウエアを「似合わない」、ラフな私服を「巨人軍としてはダメ」と一刀両断。高橋も冗談で「膝にぶつけてやる」と応酬した。
「何やってんだよ、似合わないんだよ!」。松井は右翼席口から球場入りした足で、一塁ベンチ横の高橋を見つけると、いきなり赤色のウエアに、いちゃもんをつけた。
「チャオ〜!」。イタリア語であいさつする陽気な後輩からは、何度も食事に誘われており、「電話出てくださいよ」とお願いされた。だが、「ふざけんな。お前の電話番号、知らないんだよ。留守電残せよ。100万回くらい当たり前だよ。じゃないと分からない」と突き放してみせた。
ひそかにメジャー初対戦を心待ちにしていた。巨人の紅白戦などで8打数5安打4本塁打の相性もあって、「投げろよ。お前だったら打てるんだよ」と挑発。しかし、登板予定のない左腕には「松井さんを調子づかせちゃいけないの」とかわされた。バッグを置いたまま忘れそうになると「また遅刻するから!」と26日の紅白戦で打順が回ってきてもベンチ裏にいて立ち遅れた失態をいじられた。
帰り際も掛け合いは続いた。膝に穴の開いたダメージジーンズにサンダルで見送りにきた高橋を、「巨人軍の格好としてはダメですよ」とチクリ。エ軍のブルペンにわざわざ立ち寄り、「みんなにお前は〇〇だから、気をつけろって言っておいたから」と荒らして回った。
最後は2006年4月5日のヤクルト戦でファウルボールが直撃し、右ほおを骨折した左腕の過去をほじくり、「ベンチで顔にボール当てるなよ」と指さした。「膝にぶつけてやるからな」と古傷狙いで反撃され、互いに笑みを浮かべた。
今季初の対外試合では2打席凡退の後、5回に押し出し四球。自身のオープン戦初戦では6年ぶりに打点を挙げ、「ボールへの反応はまだまだですけど、いい打席だったと思う」と収穫を得た。高橋には「英語で話しかけたら困っていた。かわいい後輩です。変わっていない。10年前からタメ口ですよ」。昨季過ごした古巣で、さらに懐かしい香りを感じていた。
◆ソーシア監督警戒「まだいい打者」 松井は打席に入る前、昨季過ごしたエ軍ベンチに向かってあいさつ。「最初は(違和感が)多少ありましたけど、2年前まで対戦していたから、そんなには感じなかった」。同じア・リーグ西地区でシーズンも19試合組まれ、「互いに勝つためにやるだけ」と口を結んだ。
試合前に談笑したハンターは「彼は体重が10パウンド(約4・5キロ)減ったそうで好調に見えた。また中堅も守れると思う」。ベストの102キロから換算して97キロ前後とみて、外野守備にも太鼓判を押した。
ソーシア監督は5回2死満塁で松井を迎え、予定の40球に迫った右腕パルマーから左腕メイヤーへの継投が失敗。「ヤンキース時代からよく対戦していたから。まだいい打者だ」と警戒した。先発したピネイロは昨年、松井に日本の目薬をもらった仲で「まだ残っているけど、高橋に追加を頼んだよ」と笑顔で話した。
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